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ドメインをGandiに移す

Fri Apr 7 00:00:00 2023

持っているドメインは、長年色々なレジストラを経ていたが、Let's Encryptのdns-01 challengeを使ってサーバー証明書を利用、更新するようになってからは、Amazon Route 53を利用している。ドメインのレジストラとDNSサーバーを両方任せる形にしていた。

Amazon Route 53は、Amazon Web Servicesを使ってサービスを構築する時には大変便利であるが、そうでない場合、あまりうれしくない。と感じている。というのも、1ホストゾーンごとに、0.5USD払う必要がある。1年で6USDとなるので、ドメインの更新費用とくわえてこれが必要経費となる。

なかなかの費用感があるので、もう少し下げたい。しかし、国内のドメインレジストラは似たり寄ったりの費用感であったり、DNSレコードをAPIで操作するのに、支障があるサービスなどもあり、レジストラ、DNSをAmazon Route 53に任せておくのが良いと思っていた。

Gandi.netだとAPIが充実しているのでDNS周りの課題も解決ができ、Amazon Route 53で取り扱っているドメインの中には、Gandi.netのリセラーというものもある。ということで、細かくは見ていないものの、レジストラにおけるabuseなどの対応については、大きな差はないのではないか?と思い、Gandi.netにドメインを移管することにした。

ドメインの移管については、通常のドメイン同様の手続きでAuthCodeを使って移管した。数時間以内に移管を完了できた。

移管した後は、Gandi.netのLive DNSが利用できる状態になるので、BIND形式でゾーン情報を用意して移行した。特に手間取ることもなく、管理画面も戸惑うところはあったが、使いにくいと感じることはなかった。


これまで、cli53というツールを使って、コンソールからのレコード操作をしていた。terraformなどを使うまでもない場合には、このコマンドなかなか便利なのだが、Gandi.netについてはそういったCLIツールがなさそうであった。

そのため、このcli53のインタフェースを真似て、CLIツールを作ることにした。Gandi.net LiveDNS APIというページにドキュメントが揃っているので、それを見ながら、とりあえず欲しい機能を実装した。

yseto/gandi-livedns-cliにコードを置いている。cli53での機能を全部網羅できている訳ではないので、不便に感じたら増やすなどしたいと思っている。